2008-01-01から1年間の記事一覧

Jeffrey Ford のベスト10

Jeff VandermeerのOmnivoraciousで、Jeffrey Ford が選んだ今年のベスト10が発表されてました。Fordが今年読んだ本のベストってことで、過去に出た本も、まだ出ていない本も含まれています。Pictorama by Kim, Seth and Simon Deitch Dangerous Laughter b…

アンティキティラ島の機械、復元される!

うわっ、これスゲェ。 コンピュータの歴史を扱った本を読んでると、世界最古のコンピュータとしてギリシア時代の計算機と思われる装置の破片が出てくる。 ↓こんなの 「アンティキティラ島の機械」として知られるこの物体は、100年前にギリシアの海底から…

ガントレット

ガントレット [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2006/10/06メディア: DVD クリック: 10回この商品を含むブログ (35件) を見る昨晩は、京都テレビでクリント・イーストウッドの「ガントレット」を放映してました。ヒロインは我が愛する…

カズオ・イシグロ『浮世の画家』

浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)作者: カズオイシグロ,飛田茂雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 58回この商品を含むブログ (55件) を見るカズオ・イシグロ『浮世の画家』読了。う〜ん、むつかしい。 日本人じゃ…

Charlotte's Web

Charlotte's Web (Trophy Newbery)作者: E. B. White,Kate DiCamillo,Garth Williams出版社/メーカー: HarperCollins発売日: 1999/04/01メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 11回この商品を含むブログ (47件) を見る同じくRobert McCrumのベスト1…

カズオ・イシグロ『浮世の画家』読書中

浮世の画家 (ハヤカワepi文庫)作者: カズオイシグロ,飛田茂雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2006/11/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 58回この商品を含むブログ (55件) を見るというわけで(前記事の続き)、カズオ・イシグロの『浮世の画家』を読…

Robert McCrumの「The 100 greatest novels of all time」

なんとなく、Observer紙のRobert McCrumが選んだ「The 100 greatest novels of all time」を参考に、未読の小説をかたづけてるところです。5年前に作られたリストですが、この季節になるとGuardianサイトの人気記事の上位にあがってくるから面白いです。ち…

オバマが親戚を内閣に???

「Obama takes Shinseki for Cabinet」なんてニュースがCNNのサイトに載ってたからビックリしました。日本語だと「小浜が親戚を内閣に指名」ってことになるから、身内贔屓しやがってヒドイ奴だってことになるんだけど、あれ、何で「親戚」がローマ字なん…

『告白』 湊かなえ著

告白作者: 湊かなえ出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2008/08/05メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 692回この商品を含むブログ (755件) を見るこちらも年間ベストを見て買った本だけど、素晴らしかった。小説推理新人賞を受賞したという第一章だけで完成…

『チャイルド44』 トム・ロブ・スミス著

チャイルド44 上巻 (新潮文庫)作者: トム・ロブスミス,Tom Rob Smith,田口俊樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/08/28メディア: 文庫購入: 30人 クリック: 1,008回この商品を含むブログ (225件) を見るチャイルド44 下巻 (新潮文庫)作者: トム・ロブスミ…

ブラック・ウェンズデー

アメリカでは感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日をブラック・フライデーと呼んで、年末商戦が開始される日なのだけれど、12月3日の水曜日には出版業界にとってショッキングな話題があまりに集中したのでブラック・チューズデーという名前がついてしまっ…

「わが社の隠し玉」2009年版

年々、謎解きミステリーやサスペンスものに関心が持てなくなってきているせいか、今年の「わが社の隠し玉」は期待はずれ。幻想・怪奇・奇想系で面白そうな作品が少ないなぁ。気になったのは、 アドルフォ・ビオイ=カサレスの幻想小説短編集(国書刊行会) …

このミステリがすごい!2009年版

『このミステリーがすごい!2009年版』が発売になりました。 一応遠慮して5位までだけ載せちゃいます。【国内編】 1 ゴールデンスランバー(伊坂幸太郎) 2 ジョーカー・ゲーム(柳広司) 3 完全恋愛(牧薩次) 4 告白(湊かなえ) 5 新世界より(…

トーハンの年間ベストテン

日本の寡占書籍取次会社の一翼「トーハン」が今年度の売上集計を発表しています。http://www.tohan.jp/cat2/year/注意が必要なのは、取次会社の集計というのは、あくまで書店からの注文の集計であって、実際に売れた冊数じゃないってこと。最近オリコンが発…

Graham Joyceの別名義

ほほぅ、グレアム・ジョイスが別名義で小説を発表ですか。William Heaney名義で刊行された"The Memoirs of a Master Forger"は、グレアム・ジョイスの作品らしいです。事前に発表されていたジョイスの新刊のISBNと同じだし、本人のブログで同タイトルの本を…

オースティンの庭に遺灰を撒かないでください

昨年のジェーン・オースティン・ブームの影響からか、彼女が生前過ごした家で、現在は「Jane Austen's House Museum」となっている建物の庭に、遺灰をばら撒く人が後を絶たないそうな。元ネタと写真はこちら http://www.dailymail.co.uk/news/article-109069…

Houghton Mifflin Harcourt 発行人が辞任

先日お伝えしたHoughton Mifflin Harcourt(HMH)の事情が、ちょっとわかってきました。老舗出版社であるHoughton Mifflinは2006年にアイルランドのソフトウェア会社Riverdeepに買収され、そのバックにいるのがEducation Media and Publishing Group。こ…

週刊文春2008ミステリーベスト10

毎年恒例「週刊文春」のミステリベスト10が発表になりました。発売日なので遠慮してリストは再録しません。国内部門の第一位には、伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』を押さえて、湊かなえのデビュー作『告白』が選ばれています。デビュー作でトップに…

ダレン・シャン第三巻

Tunnels of Blood (The Saga of Darren Shan)作者: Darren Shan出版社/メーカー: HarperCollins Children's Books発売日: 2000/11/06メディア: ペーパーバック クリック: 6回この商品を含むブログ (11件) を見るいよいよ、吸血鬼の世界に重心が移っていき、V…

プリーストの新刊"Real-Time World +2"

Amazon.co.jpからクリストファー・プリーストの新刊案内が来たからビックリしちゃった。全然、そんな噂聞いてなかったし、ネットで調べても事前のレビューも何も出てないし……。タイトルは"Real-Time World +2"。プリーストのホームページによると、実はこれ…

ミステリが読みたい!2009年版

『このミステリがすごい! 2009年版』に先駆けて、早川書房から『ミステリが読みたい!2009年版』が出ておりました。 もともとは毎年ミステリマガジン2月号に掲載していた年間ベスト企画を、冊子の形で独立させたもの。いささか早川書房寄りの投票…

ダレン・シャン第二巻

The Vampire's Assistant No.2 (The Saga of Darren Shan)作者: Darren Shan出版社/メーカー: HarperCollins発売日: 2000/05/30メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (21件) を見るさすがにこれだけ英語が簡単だとサクサク…

クイズに答えて、お米を寄付しよう!

素晴らしいサイトを見つけました。Free Riceというサイトなのですが、四択のクイズに正解するたびに、国連世界食糧計画を通じて20粒の米を寄付することができるのです。さっそく挑戦したところ、数問で自分の語彙力の限界に達しました。10問目くらいで英…

Houghton Mifflin Harcourtの決断

今朝、Publisher's WeeklyからAlertメールが届いたんだけど、Houghton Mifflin Harcourt(HMH)が、新規の原稿購入をストップしたんだそうな。新刊を出すための新たな原稿の買い入れをすべてストップしたということね。Harcourtってのは、100年近い歴史のあ…

ダレン・シャンが傑作だなんて誰も教えてくれなかった

Cirque Du Freak (The Saga of Darren Shan No.1)作者: Darren Shan出版社/メーカー: HarperCollins発売日: 2000/01/04メディア: ペーパーバック購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (27件) を見るいい機会なので、ヤングアダルト・ファンタジーの…

屍姫とかミチコとハッチンとか

なんだかなぁ、今クールのアニメは声優の質が悪いような気がする。ガイナックスの新作ということで楽しみにしていた「屍姫」は主役が売り出し中のティーンアイドル、脇の男子役もド素人ということで、かなり聞きづらい。副主人公が藤原啓治さんなので一応形…

オバマ・ブッククラブ

ネタ元はこちら。このあいだの日曜日、アメリカの人気番組「60ミニッツ」に出演したバラク・オバマ氏が、最近出たF.D.R.(ルーズベルト大統領)の最初の100日間を描いた本を読んだと言ったところ、一体どの本だと月曜日に大騒ぎになったそうだ。オバマ…

嵐山まで散歩

今日は時間が空いたので、嵐山まで歩いてきました。寺町通蛸薬師の仕事場から北上して、丸太町をひたすら西へ。 片道10km強を2時間弱で歩いて、阪急電車で帰るつもりだったのですが、観光客のあまりの多さに辟易。初詣かと見紛うばかりの賑わいで、とて…

2008年度全米図書賞発表

2008年度の全米図書賞が発表されました。FICTION Peter Matthiessen Shadow CountryNONFICTION Annette Gordon-Reed The Hemingses of MonticelloYOUNG PEOPLE'S LITERATURE Judy Blundell What I Saw and How I LivedPOETRY Mark Doty Fire oto Fire: N…

『ブラインドネス』の原作

本日公開の映画『ブラインドネス』は、世界中の人が盲目になるウイルスに襲われる中、主人公一人だけが視力を失わないという話。このあらすじを見た時は、てっきりH・G・ウェルズの『盲人の国』とジョン・ウィンダムの『トリフィド時代』をパクッてるのか…