Houghton Mifflin Harcourt 発行人が辞任

先日お伝えしたHoughton Mifflin Harcourt(HMH)の事情が、ちょっとわかってきました。

老舗出版社であるHoughton Mifflinは2006年にアイルランドのソフトウェア会社Riverdeepに買収され、そのバックにいるのがEducation Media and Publishing Group。この会社が2007年にHarcoutを買収し、Houghton Mifflinと合併させて誕生したのがHMHというわけです。

明らかに世界同時不況の影響でしょうが、Education MediaからHMHに対し、今後書籍部門には大きな資本を割けないという通達があったそうで、それが新規原稿の買い入れストップという指令につながったようです。

今日のニュースでは、今年1月に一般書籍部門の発行人に就任したばかりのBecky Saletanが辞任したとのこと。フィリップ・ロスなど大物作家を多数抱えた出版社だけに今後が気になります。

Education Mediaによると、HMHには70億ドルの負債があり、他の出版社も関心を寄せているということです。

ネタ元:
http://www.nytimes.com/2008/12/03/business/media/03book.html?_r=1&ref=books