ブラック・ウェンズデー

アメリカでは感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日をブラック・フライデーと呼んで、年末商戦が開始される日なのだけれど、12月3日の水曜日には出版業界にとってショッキングな話題があまりに集中したのでブラック・チューズデーという名前がついてしまった。

ブラック・フライデーというのは、この日を境に帳簿が黒字になる店が多いからってことでついた名前らしいけど、ブラック・ウェンズデーのほうは文字通り「暗黒の木曜日」で、暗い話ばかりだ。

HMHについては以前に書いた通りだけど、最大手のRandom Houseグループでは、Bantam DellDoubledayという二大出版社のトップの辞職を皮切りに大規模な組織再編が行われる。Simon & Schusterでは35人のレイオフキリスト教系出版社最大手のThomas Nelsonでは54人のレイオフ。Penguinグループでは、中堅社員以上の昇給を一切停止。News Corp配下のHarper Collinsでは給料の遅配が増えているらしい。