トーハンの年間ベストテン

日本の寡占書籍取次会社の一翼「トーハン」が今年度の売上集計を発表しています。

http://www.tohan.jp/cat2/year/

注意が必要なのは、取次会社の集計というのは、あくまで書店からの注文の集計であって、実際に売れた冊数じゃないってこと。最近オリコンが発表するようになった数字の方が、実情に近いと思います。

総合ベストテンは以下の通り

1 ハリー・ポッターと死の秘宝
2 夢をかなえるゾウ
3 B型自分の説明書
4 O型自分の説明書
5 A型自分の説明書
6 ホームレス中学生
7 女性の品格 装いから生き方まで
8 親の品格
9 AB型自分の説明書
10 脳を生かす勉強法

今さら言うまでもありませんが、くだらない本しかありません。いいかげん血液型で人を判断する馬鹿げた習慣はやめてもらえないもんでしょうか。

文芸部門のベストテンは以下の通り

1 流星の絆東野圭吾
2 聖女の救済(東野圭吾
3 ガリレオの苦悩(東野圭吾
4 犬と私の10の約束(川口晴
5 のぼうの城(和田竜)
6 L change the WorLd(M)
7 食堂かたつむり(小川糸)
8 ゴールデンスランバー伊坂幸太郎
9 私の男(桜庭一樹
10 おそろし三島屋変調百物語事始(宮部みゆき

1位から3位を東野圭吾が占める圧勝という結果。6位と7位はまったくの初耳。『L change the WorLd』はデスノートのスピンオフ映画のノベライズ。『食堂かたつむり』の著者は音楽畑出身のようで、「王様のブランチ」で絶賛されたのがきっかけに売れてるそうです。表紙のぼやけた感じといい癒し狙いの内容といい、私には無縁ですね。