Charlotte's Web

Charlotte's Web (Trophy Newbery)

Charlotte's Web (Trophy Newbery)

同じくRobert McCrumのベスト100リストから、児童文学として名高いE.B.Whiteの"Charlotte's Web"を読了。

表紙に豚をかかえた女の子が描かれているので、てっきりこの子がシャーロットなのかと思ってました。まさか、左上の小さな蜘蛛が主役だったとは……(羞)。

いや、主役は豚のウィルバーの方ですか。真夜中の豚小屋で孤独に打ちひしがれるウィルバーに声をかけて、友達になってあげる蜘蛛のシャーロット。自分が屠殺される運命にあると気付いたウィルバーを救うため、シャーロットと仲間たちが驚くべき奇跡を演じるという物語。

「孤独に打ちひしがれる豚」ってのは、素晴らしいフレーズだわ。

しかし、こういう中西部の酪農場を舞台にして、クライマックスが家畜の品評会っていう作品は結構あるんでしょうね。映画「ベイブ」は、この「シャーロットの贈り物」のパスティーシュでしたし、「マディソン郡の橋」ではフランチェスカの夫と子供は品評会にでかけてました。ブラッドベリの小説によくでてくる巡回サーカスも、品評会に付属のアトラクションだったりするわけで……。よくわかりませんが、アメリカの中西部文学というくくりで考えると、面白いかもしれません。登場人物はみんな共和党支持者だろうなぁ(笑)。