Robert McCrumの「The 100 greatest novels of all time」

なんとなく、Observer紙のRobert McCrumが選んだ「The 100 greatest novels of all time」を参考に、未読の小説をかたづけてるところです。

5年前に作られたリストですが、この季節になるとGuardianサイトの人気記事の上位にあがってくるから面白いです。ちなみにMcCrumってのは、Faber&Faberの編集長を長く勤めていた人で、その後Observer紙の文芸担当として活躍。最近出世しちゃって文芸担当からはずれちゃったけど、イギリス文壇ではかなりの影響力のある人。

リストはこちら
http://www.guardian.co.uk/books/2003/oct/12/features.fiction
日本語タイトルは、こちらのページで紹介されてます。
http://d.hatena.ne.jp/ankoro/20040310
(ええっと、BBCが選んだわけじゃなく、発表された年代順に並んでるだけで、優れた作品順に並んでるわけじゃないですけど、そこは御愛敬。あと、『ラナーク』や『贖罪』など、この数年で翻訳された作品も多数あります。)

我々からみればかなり不可解なセレクションもあります。ヘミングウェイの代表作が「男だけの世界」? ジョージ・エリオットが『ダニエル・デロンダ』? バルザックが『ラブイユーズ』? きわめつけはサルマン・ラシュディの代表作が『真夜中の子供たち』ではなく『ハルーンとお話の海』だって? などなど。まぁ、でも、悪くないリストでしょ。2002年にGuardianが発表したこちらのベスト100(http://www.guardian.co.uk/world/2002/may/08/books.booksnews)の方が世界文学ベストとしては順当ですが、まともすぎるとそれはそれでつまらなかったりするのよね。

で、ざっとチェックしたら、胸を張って「読んだ!」と言えるのが三分の一、読みかけだったり買ったまま放置してるのが三分の一、持ってないのが三分の一といったところ。何とか読破率を二分の一まで持っていきたいと思ってます。