2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

Barnes & Noble が電子書籍を販売開始

アメリカ最大の書店チェーンBarnes & Noble(以下B&N)が、満を持してe-book市場に参入しました。Kindleを抱えるAmazon.comの一人勝ちだった市場が、大きく動き出しそうです。Kindleが基本的に閉じたシステムであるのと対照的に、B&Nは専用の機器を提供するの…

ixionさんのこと

下の記事を書くために翻訳書の書名を調べていたら、偶然ixionさんの名前が目に入りました。御存知の方も多いでしょうが、2ちゃんねるの海外文学板で活躍されていた方です。もしかしたらインターネット以前の時代からかも知れませんが。読書量が半端でないこ…

ポストモダン小説61選

"61 essential postmodern reads: an annoteated list" というリストがLos Angels Timesのブログに掲載されていました。作成はCarolyn Kelloggさん。あぁ……ポストモダン文学なんて言葉、久しぶりに聞いた気がするなぁ。20年前とは隔世の感があります。本当…

『神戸本』で紹介されました。

神戸本メーカー/出版社: 京阪神Lマガジン 発売日: 2009-07-16 メディア: Book 本日発売となったムック『神戸本』で、ランダムウォーク・ブックスが紹介されています(108ページ)。実物より随分と綺麗に写してもらってます(笑)。 関西にお住まいの方は…

Quirk Classics 第二弾発表!

最近この本のネタが続きますが、"Pride and Prejudice and Zombies"に続く、Quirk Classics 第二弾のタイトルが先程発表になりました。その名も……"Sense and Sensibility and Sea Monsters"前作と同じくジェーン・オースティンの古典『分別と多感(Sense and …

A Farewell to Arms and Legs and その他の悪ふざけ

Pride and Prejudice and Zombies: The Classic Regency Romance-Now with Ultraviolent Zombie Mayhem (Pride and Prej. and Zombies)作者: Seth Grahame-Smith,Jane Austen出版社/メーカー: Quirk Books発売日: 2009/03/01メディア: ペーパーバック クリッ…

List of Summer Reading List

いろんな雑誌・新聞・ウェブサイトのSummer Reading Listをまとめてくれている便利なサイトがありました。http://delicious.com/largeheartedboy/summerreading便利だけど、全部チェックするのは大変だなぁ。

ヘミングウェイがKGBのスパイだった?

先日発売された"Spies: The Rise and Fall of the KGB in America"(Yale University Press)の中で、ヘミングウェイが一時KGBのエージェントとして登録されていたことが暴露されているらしい。著者の一人アレクサンダー・ヴァシリエフは元KGBの職員で、…

9月の出版スケジュールに異変

毎年クリスマス商戦をにらんで9月は人気作家の新刊ラッシュになるのが恒例なんですが、今年はちょっと様子が違うようです。というのも『ダ・ヴィンチ・コード』で空前の大ベストセラーを飛ばしたダン・ブラウンの新刊"The Lost Symbol"が9月15日に発売さ…

The Seven Zombies

日本では実感が沸きませんが、海外ではTwilightやBuffy the Vampireなどに代表される吸血鬼ブームと並んで、ゾンビも大ブームなんですよ。"The Zombie Survival Guide: Complete Protection from the Living Dead"や"World War Z: An Oral History of the Zo…

L.M.Montgomeryの新刊

昨年は赤毛のアンが出版されて100周年ということで、様々なイベントや記念出版が相次ぎましたが、ここにきてL・M・モンゴメリーの未発表原稿が発見されたとかで、この秋にペンギン社から新刊として発売されることがわかりました。正確には完全な未発表…

The Best Kids' Books Ever

欧米では夏のバカンスは読書のシーズンということになっていて、新聞の読書欄や雑誌などで「この夏のオススメ本」的なリストが発表されるのが恒例になっています。先日、New York Times のコラムニストNichlas Kristofが、この夏子供たちに読ませたい本のリ…

世界の素敵な本屋さん

本好きにとっては眼福というか眼の毒というか、思わずうっとりとしてしまう写真が並んでいます。http://www.miragebookmark.ch/most-interesting-bookstores.htm元教会とか元劇場など、日本では考えられない贅沢な空間の使い方が羨ましくてなりませんね。デ…

"Lost Symbol" の表紙が発表される

9月15日に発売されるダン・ブラウンの新刊"Lost Symbol"の表紙がようやく発表されました。アメリカ版がこちら。 イギリス版がこちらです。 両方併せて、英語版の初回刷り数は650万冊。Random Houseとしても史上空前の規模だそうです。

The Original of Laura の掲載権をPlayboyが獲得

ナボコフ未刊の小説The Original of Lauraの掲載権をPlayboyが獲得したというニュース。http://www.observer.com/2009/daily-transom/holy-lolita-hefner-hoovers-first-serial-rights-nabokovs-last-novella何だか金の匂いがして嫌なニュースです。結論とし…

Verticalが日本文学の翻訳出版から撤退

日本の現代文学やマンガを次々と翻訳出版してくれていたニューヨークの出版社Verticalが、経営方針の転換をはかるようです。文芸中心から、ヴィジュアル・実用重視という方向です。来年出版予定の40冊のうち、約半分がマンガ。残りの20冊も、料理本、手…

FREE for free

Wiredの編集長でロングテールの提唱者としても知られるChris Anderson氏の新刊「FREE: The Future of a Radical Price」のことは気になっていて、うちの店でも入荷したいところなんですが、いかんせんハードカバー27ドルでは買う人がいるか疑わしい……など…

ベスト・オブ・全米図書賞

ブッカー賞が40周年を記念して「ベスト・オブ・ブッカー賞」を選んだのに倣って、全米図書賞(National Book Award)も60周年を記念して、「The Best of the National Book Awards Fiction」を選ぶことになりました。1950年の設立から2008年までに…

The Japan Times に『1Q84』のレヴューが掲載

Why Murakami's best-selling '1Q84' is worth the wait (The Japan Times Online)The Japan Times Online に、村上春樹の『1Q84』のレヴューが載っておりました。外国の方によるレヴューは初めて見かけたので、一応ご報告しておきます。言わずもがなで…

ペーター・ハントケがカフカ賞を受賞

今年のフランツ・カフカ賞にペーター・ハントケが選ばれました。ヴィム・ベンダース監督『ベルリン天使の詩』の脚本を書いた人というとおわかりになるでしょうか。小説や戯曲を中心に活躍されていてヨーロッパでは極めて評価の高い文学者ですが、日本での知…

Takeru "The Tsunami" Kobayashi の雪辱ならず

毎年アメリカ独立記念日にブルックリンの行楽地コニーアイランド島のNathan's Famous で開かれるホットドッグの早食い競争。我が日本の誇るフードファイター小林尊くんが2001年から2006年にかけて6連勝していたのだけれど、2007年に彗星の如く…