2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

The New Yorker の短編小説を読もう

うぉぅ、なんてこったい。 しばらくチェックをさぼってたら、The New Yorkerに読まなきゃいけない短編がいっぱい掲載されてるじゃないの。3月2日号 A. M. Homes: “Brother on Sunday.” 2月23日号 Italo Calvino: “The Daughters of the Moon.” 2月9日号 Stev…

村上春樹のエルサレム賞受賞について考える

村上春樹のエルサレム賞受賞に関して、ずっと書こうとしていたんですが、色々考えてるうちに時間が経ってしまいました。村上さんのスピーチの直後に、例の酔っ払い会見のニュースがあったもんだから、すっかり影に隠れてしまいましたが、重要な問題もはらん…

書評文化の黄昏

ここ数年、アメリカの新聞では、書評のコーナーがどんどん少なくなってきている。日本で言う日曜版みたいな感じで別綴じにされた書評特集号は、老舗新聞の顔として長年活躍してきたのだけれど、先日、Washington Postの"Book World"が終刊号を迎え、残りはTh…

ランダムウォーク・ブックスのサイトが出来ました。

えー、誠に遅くなってしまいましたが、店のホームページが出来ましたので、お知らせ致します。アドレスは以下のようになっております。 http://randomwalkbooks.web.infoseek.co.jp/バナーだけが不自然に格調高いですが、これは我が愛するエディンバラの大聖…

Pandemonium by Daryl Gregory

1950年代のある日、突然の憑依現象が人々を襲い始める。集合的無意識の淵から現われたかに見える彼らのことを、人々はデーモンと呼んだ。偽りを許さず情け容赦なく復讐する「トゥルース」。勇敢で自己犠牲の精神にあふれる「キャプテン」。死の接吻を振りま…

もったいない

ひさびさにアニメ版One Pieceをチェック。 デュバルの吹き替えが関俊彦さんだったので驚いた。 あんな端役を当てずに、ひとかどの大海賊をやってもらえばいいのに。以前、アーロン一味のはっちゃんを演じた森川智之が、そのあと空島篇で大ボスのエネルを吹き…

ニール・ゲイマンの日本語版ブログ

私の知り合いが、何とニール・ゲイマン公式ブログの日本語版を作ってしまいました。ゲイマン・ブログの責任者に、「どうして各国語版があるのに日本語版がないの?」と問い合わせたら、「じゃあ、君がやれば」ということで、あっさり担当にされてしまったよ…

ニュース: HarperCollinsがCollinsの閉鎖を発表

ショッキングなニュースです。 出版大手のHarperCollinsが、Collins部門を廃止するという発表をしました。1814年にスコットランドのグラスゴーで誕生した老舗出版社は、1989年にメディア王ルパート・マードック率いるNews Corporationに買収され、ニ…

銀行ATMの使い勝手

小売店の店長をやってると、否応なく日々の売上げを銀行に入金したり、経費を引き出したり、取引先に振込みをしたりといった作業をするわけですが、銀行によってATMの使い勝手がずいぶん違うんですわ。まず入金しようとする時、UFJだと硬貨を入れると…

高慢と偏見とゾンビ

なんだ、こりゃ。 タイトルは、"Pride and Prejudice and Zombies"。見ての通り、ジェイン・オースティンの古典『高慢と偏見(Pride and Prejudice)』に、何故かゾンビがくっついてるんですけど……。 開巻早々、19世紀イギリスの片田舎の村が奇妙な疫病に襲…

北米市場でMangaの売上が急落

2008年度のGraphic Novel売上統計が発表されました。アメリカとカナダにおけるGraphic Novelの売り上げは5%上昇して3億9500万ドルですが、これは2001年の統計開始以来最低の伸び率となっています。そのなかで最大の市場を占めるManga部門は、…

The Curious Case of Benjamin Button

テレビでやたらと宣伝している「ベンジャミン・バトン」の原作がフィッツジェラルドだと聞いて、読んでみることにしました。もちろんiPhoneです。 70歳の老人として誕生した男が、年を経るごとにだんだん若返っていって、赤ん坊として死ぬというストーリー…

SnapTellの衝撃

iPhoneユーザーになって間もない私ですが、こんなアプリが出来ちゃかなわないなぁ、という話題。SnapTellという無料のアプリなんですが、書籍やCD・DVD・ビデオゲームの表紙を写真に撮ると、オンラインショップ各社の価格一覧とともに、google、YouTube、Wik…

ご無沙汰してます

どうもご無沙汰しております。 新店舗の開店を挟んで、てんてこ舞いの日々でした。明日は久しぶりに休みが取れたので、これから溜まりまくった洋書情報をチェックすることにします。アップダイクの訃報すら書けなかったことは、かなり悔やんでます。

ブッシュの自伝じゃこんな契約金出ねえよ

オバマ大統領の選挙参謀だったDavid Plouffeが、昨年の選挙戦の経緯をつづった本を出版するそうです。 タイトルはオバマの著書"The Audacity of Hope"にならって、"The Audacity to Win: The Inside Story and Lessons of Barack Obama's Historic Victory"…