2009-01-01から1年間の記事一覧

統計って難しい

今日、時事通信発のこんな記事がネットで流れてました。 【ニューヨーク時事】世界各国の政財界リーダーが集まる「ダボス会議」の主催で知られる世界経済フォーラムは27日、社会進出における性別格差の度合いを評価した「男女格差指数」を発表した。格差が最…

『いまを生きる』を読んで

ご無沙汰しております。 今月に入って酒を控えるようにしてるんですが、どうも家に帰っても気分が切り替わらなくてブログを書く気になれません。そろそろ復活しよっかなっと。こないだ久々に古本屋に行って文庫本をまとめ買いしたので、ただいま消化中。とり…

"Brideshead Revisited"はそういう話だったのか

最近読んだ『バーティミアス』とナルニア・シリーズの第一巻『魔術師の甥』がいかにも子供向けで今ひとつだったので、イーヴリン・ウォーなど読んでみることにしました。グレアム・グリーンとか、クリストファー・イシャーウッドとか、あの時代のイギリス文…

ノーベル文学賞発表

今年のノーベル文学賞が発表されました。 受賞したのはルーマニア出身のドイツ人で小説家・エッセイスト・詩人のヘルタ・ミュラー(Herta Müller)氏。残念ながら日本でも英米圏でも知名度は低く、すぐに入手可能な翻訳書はないようです。 本屋的にはちょっ…

Amazon Kindle が日本でも発売に

あー、ついにこの日が来てしまった。Amazon.comがいよいよ、日本を含む世界中でKindleの発売を始めるようです。7日から予約を受け付けて、19日から出荷開始だとか。当面は英語の書籍を販売するだけですが、いずれ日本語のデータも扱いたいと、ジェフ・ベ…

Kodansha USA Publishing 始動

アメリカでの英訳マンガは、小学館と集英社が共同出資したViz(現Viz Media)がリードしてきたという経緯があります。それに対し、これまでライセンス契約で版権を売るだけだった講談社が、ついにニューヨークにオフィスを構え、10月から自社出版を始めると…

速報! 2009 Booker PrizeはHilary Mantelに!

下馬評通り、今年のブッカー賞はヒラリー・マンテルの"Wolf Hall"に決まりました。16世紀イングランドでヘンリー8世の側近として活躍したトマス・クロムウェルを主人公とした歴史小説で、多くの書評で絶賛されていた作品です。672ページ大作で、今のと…

今年のノーベル文学賞は8日に発表

今日5日からいよいよノーベル賞の発表が始まります。いつもは後半に発表されるノーベル文学賞ですが、今年は10月8日に発表されることが公表されました。受賞者を予想するのはハッキリ言って無理なんですが、イギリスの賭け屋Ladbrokesの掛率トップ10は…

British Fantasy Award 2009 の受賞者は……?

Memoirs of a Master Forger作者: William Heaney出版社/メーカー: Gollancz発売日: 2008/10/05メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見るHow to Make Friends with Demons作者: Graham Joyce出版社/メーカー: Night Shade発売日: 2009/11/01…

because the Harry Potter books encouraged witchcraft

ブッシュのスピーチライターを務めたマット・ラティマー(Matt Latimer)が回想録を出したんですが、意外なことで話題になっています。というのも、この本によるとブッシュ政権時、ハリー・ポッターの著者であるJ・K・ローリングに大統領自由勲章を贈ろうと…

2009年ブッカー賞発表近づく

イギリス連邦を代表する文学賞であるブッカー賞の発表が10月6日と近づいてきました。今回のブッカー賞に関しては、アメリカを代表するSF作家キム・スタンリー・ロビンソンの発言が話題を集めています。New Scientist誌上で発表した記事の中でロビンソン…

「The Lost Symbol」読了

ハァハァ、ようやく読了。 何回途中で寝たことか。怒涛のオープニングを始め、サスペンスを盛り上げる技術はたいしたもので、映画化すればさぞや見せ場になるだろうシーンは幾つもあるものの、いかんせんメインの謎が……。ワシントンDCを舞台に、フリーメー…

The Best of the National Book Award

書いた本人が忘れてましたが、全米図書賞受賞作の中からベスト1を選ぼうという企画が進行中でした。7月に報告した記事は以下のリンクからどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/quadrillepad/20090708/1247031685で、いよいよノミネート6作品が発表になりました…

中断中

「The Lost Symbol」は、400ページくらいまでは順調に読んでたんだけど、人類の認識を根底から覆しかねない大発見というのが「魂の重さをはかる実験」というのに呆れてしまって一時中断。そんなもん100年以上前にやっとるわ!実験の詳しい手順や数値が…

『1Q84』のBOOK3を執筆中だそうで

出た〜!毎日新聞のインタビューに答えた村上春樹氏が、『1Q84』の第三部を執筆中であることを明かしています。来年初夏に発売予定だとか。http://mainichi.jp/enta/art/news/20090917ddm014040122000c.html執筆中は2巻で終わるつもりだったらしく、や…

アルカトラズ vs 邪悪な図書館員

Alcatraz Versus the Evil Librarians作者: Brandon Sanderson出版社/メーカー: Scholastic Pr発売日: 2007/10/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見るAlcatraz versus the Evil Librarians作者: Brandon Sanderson出版社/メーカー: Sch…

「The Lost Symbol」読んでます

The Lost Symbol (Robert Langdon)作者: Dan Brown出版社/メーカー: Doubleday発売日: 2009/09/15メディア: ハードカバー購入: 2人 クリック: 13回この商品を含むブログ (14件) を見るThe Lost Symbol: (Robert Langdon Book 3)作者: Dan Brown出版社/メーカ…

ゴマブックスが民事再生法の適用申請

おおっと、ゴマブックスが民事再生法の適用申請だそうです。しばらく止まってましたが出版社の倒産はこれからまだまだ続くでしょうね。とりあえず9月17日にギネスブック2010の発売が予定されてるんだけど、どうなるんでしょう。

ジュリア・チャイルドのこと

Julie and Julia作者: Julie Powell出版社/メーカー: Little, Brown and Company発売日: 2009/07/01メディア: マスマーケット購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (4件) を見るアメリカにフランス料理を紹介したジュリア・チャイルドという女性の人…

「The Lost Symbol」発売前の準備

今月15日に発売になるダン・ブラウンの新刊「The Lost Symbol」に備えて、攻略本などボチボチ読んでます。4年も前に出た本で「Secrets of the Widow's Son: The Mysteries Surrounding the Sequel to The Da Vinci Code"という本ですが。「The Lost Symbo…

ディズニーがマーヴェルを買収

ディズニーがマーヴェルを買収するという話は、さすがに一般ニュースでも流れてましたね。40億ドルという巨額な買収は、ピクサーを74億ドルで買収して以来ということで、出版界のみならずエンターテイメント界全体を揺るがす大ニュースです。御存知とは…

リン・バーバーのこと

イギリスの書評サイトで、Lynn Barberという名前をちょくちょく目にしていたんですが、まさか『博物学の黄金時代』を書いたあのリン・バーバーと同一人物とは気づきませんでした。いやぁ、驚きましたね。ウィキペディア情報によると彼女の本職はジャーナリス…

Glen David Gold の新刊はチャップリンが主人公

デビュー作"Carter Beats the Devil"(『奇術師カーターの華麗なるフィナーレ』)が好評だったGlen David Gold が、8年間の沈黙を破って第二作"Sunnyside"を発表していました。第一次大戦と映画産業の幕開けを背景にチャールズ・チャップリンの生涯を描いた作…

Hugo Award 2009

ちょっと御報告が遅れましたが、今年度のヒューゴー賞(Hugo Awards)が8月9日に発表されております。http://www.thehugoawards.org/2009/08/2009-hugo-award-winners/主な受賞作は以下の通り。Best NovelThe Graveyard Book by Neil GaimanBest Novella"The…

ピンチョンの新刊 Inherent Vice

Inherent Vice作者: Thomas Pynchon出版社/メーカー: Jonathan Cape発売日: 2009/08/01メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見るようやくトマス・ピンチョンの新刊"Inherent Vice"が手元に届きました。アメリカでも8月4日に発売されたばか…

夏休みを取ってました

ご無沙汰しております。ちょっと夏休みをいただいておりました。私が夏休みを取ろうとすると、どうも大きな事件が重なるようです。一昨年は京都を出発するバスを待っている間に、安倍総理辞任の報が飛び込んできました。おかげで目的地に着くなり本屋を探し…

ブックファースト京都店、売場面積縮小。

2007年10月に四条河原町にオープンした「ブックファースト京都店」が、フロア面積を半分に縮小することになりました。 今まで3階から6階を占めていたのが、4階と5階だけになります。 現在工事中で終日閉店しており、8日から再開するそうです。噂…

Barnes & Noble が電子書籍を販売開始

アメリカ最大の書店チェーンBarnes & Noble(以下B&N)が、満を持してe-book市場に参入しました。Kindleを抱えるAmazon.comの一人勝ちだった市場が、大きく動き出しそうです。Kindleが基本的に閉じたシステムであるのと対照的に、B&Nは専用の機器を提供するの…

ixionさんのこと

下の記事を書くために翻訳書の書名を調べていたら、偶然ixionさんの名前が目に入りました。御存知の方も多いでしょうが、2ちゃんねるの海外文学板で活躍されていた方です。もしかしたらインターネット以前の時代からかも知れませんが。読書量が半端でないこ…

ポストモダン小説61選

"61 essential postmodern reads: an annoteated list" というリストがLos Angels Timesのブログに掲載されていました。作成はCarolyn Kelloggさん。あぁ……ポストモダン文学なんて言葉、久しぶりに聞いた気がするなぁ。20年前とは隔世の感があります。本当…