「The Lost Symbol」発売前の準備

今月15日に発売になるダン・ブラウンの新刊「The Lost Symbol」に備えて、攻略本などボチボチ読んでます。4年も前に出た本で「Secrets of the Widow's Son: The Mysteries Surrounding the Sequel to The Da Vinci Code"という本ですが。

「The Lost Symbol」は「天使と悪魔」「ダ・ヴィンチ・コード」で活躍したロバート・ラングドン教授が登場するシリーズ3作目。ワシントンDCを舞台に繰り広げられる24時間のスペクタクルということしか、公表されていません。一部の関係者にはサンプル版が配られているようですが、見事に緘口令が敷かれていて、一切内容は漏れてきていません。

とは言え、前作の内容とワシントンDCという土地柄を考えれば、おのずからアメリカ建国の父達とフリーメーソンとの関係とか、オベリスクを始めとする秘教的なシンボルが街中に散見されることなどが関わってくるだろうことは予想できるわけです。そんなわけで、今回の新作については早くから内容予測のようなものが出版されてきたのです。今、読んでるのはそうした本の一冊。

The Da Vinci Codeの表紙カバーに、次回作の内容が予告されているという都市伝説のようなものが流れていたのですが、これはどうやら事実だった模様。カバーに印刷されている推奨文の一部の文字がわずかに太字になっていて、その文字をつなげて読むと

ISTHERENOHOPEFORTHEWIDOWSSON

つまり

Is there no hope for the widow's son?

となるわけ。実はこれはフリーメーソンの団員が仲間に助けを求める符牒の一部。

フリーメーソンからスタートして、建国の父たち、歴代の合衆国大統領、モルモン教、トマス・ビールの財宝伝説、ゴールデン・サークル騎士団、クー・クルックス・クラン(KKK)、果てはジェシー・ジェームズに至る秘密結社・陰謀史観ネットワークがあるわけです。このネットワークは現代にまでおよび、ヒットラー、三極委員会、連邦準備制度、魔女信仰、現代版ドルイド、スカル&ボーンズ、CIA、イギリス情報局、KGB外交問題評議会、そしてIMF国際通貨基金)まで含まれます。

こういう怪しいあたりを予習しとくのも無駄じゃないでしょう。日本語で読むなら、ろくでもない陰謀本など読まずに、海野宏さんの『陰謀の世界史』を読んでくださいね。

ほいじゃまた。