アルカトラズ vs 邪悪な図書館員

Alcatraz Versus the Evil Librarians

Alcatraz Versus the Evil Librarians

Alcatraz versus the Evil Librarians

Alcatraz versus the Evil Librarians

ブランドン・サンダースンと言えば、故ロバート・ジョーダンの「時の車輪」シリーズを引き継いだことで俄然注目を集めたファンタジー作家。日本でも最近「ミストボーン」シリーズの翻訳が始まり、評判も上々の様子。

このサンダースンがジュヴナイルのシリーズを書いてるんですが、これが何だか面白そう。第一巻のタイトルは『アルカトラズ vs 邪悪な図書館員(Alcatraz Versus The Evil Librarians)』。グッときますね。

しょっちゅう物を壊してしまう不器用な少年アルカトラズ・スメドリイは、13歳の誕生日に謎の砂袋を受け取る。一方この世界を影で操る邪悪な図書館員たちは、世界支配に必要なこの砂袋をあっさりと奪い取ってしまう。

砂袋を取り返そうと図書館に潜入したアルカトラズは、スメドリイ一族が特殊な「才能」を持つ家系だったことを知る。スメドリイ爺ちゃんは何をするのも遅い(だから痛みを感じるのも遅いし、死ぬのも遅れている)。シング・スメドリイの才能はつまづいて転ぶこと(突然の攻撃も当たらない)。クエンティン・スメドリイが話すことはまったく意味がないが、それこそが彼の才能(だから尋問されても、秘密をばらすことがない)。そう、アルカトラズが物を壊すのも「才能」だったのだ!

力強い(?)仲間たちの力を借り、アルカトラズは邪悪な図書館員たちの野望を阻止できるのか? はたまた死んだものと思っていた父親からのメッセージとは?

……ってな感じなんですけど、面白そうでしょ。普通なら欠点でしかないような「才能」が使い方次第ですごい力を発揮するってのは、教育的にもすばらしい趣向だと思うんですが。まだ翻訳されてないようですが、どこか出しませんかね。