高慢と偏見とゾンビ
なんだ、こりゃ。
タイトルは、"Pride and Prejudice and Zombies"。見ての通り、ジェイン・オースティンの古典『高慢と偏見(Pride and Prejudice)』に、何故かゾンビがくっついてるんですけど……。
開巻早々、19世紀イギリスの片田舎の村が奇妙な疫病に襲われる。死者たちが次々と甦る異常な事態に、主人公のエリザベス・ベネットは敢然と立ち上がり……
と思っていると、そこにハンサムで高慢ちきなダーシー氏が登場して、エリザベスは気もそぞろ。若い男女が恋と意地を張り合い、ちまちまと風俗喜劇を繰り広げている間にも、ゾンビ達は着々とその版図を広げていた。
そして今、エリザベスと人肉喰らい達との血みどろの戦いがついに幕を開ける!
だいぶ適当だけど、こんな感じ。とにかく"Pride and Prejudice"の原文はそのままに、エリザベス対ゾンビの戦いのプロットを挿入して、無理やりにゾンビ小説に仕立て上げてるみたい。歌舞伎の『東海道四谷怪談』が『仮名手本忠臣蔵』のサイドストーリーとして作られたのに似てるけど、こっちはまぁ、オバカとしか言えないなぁ。
著者は、"How to Survive a Horror Movie: All the Skills to Dodge the Kills"(ホラー映画のキャラクターになった時に、殺されないためのハウツー本)とか、"The Big Book of Porn: A Penetrating Look at the World of Dirty Movies"(なかなか評判のいいポルノ映画史)などを書いている人で、日本で言うとサブカル系コミックライターとでも言うのかな?
なんだかよくわからないけど、4月の発売を恐るおそる待ちましょう。
- 作者: Seth Grahame-Smith,Jane Austen
- 出版社/メーカー: Quirk Books
- 発売日: 2009/03/01
- メディア: ペーパーバック
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