Pandemonium by Daryl Gregory

1950年代のある日、突然の憑依現象が人々を襲い始める。集合的無意識の淵から現われたかに見える彼らのことを、人々はデーモンと呼んだ。

偽りを許さず情け容赦なく復讐する「トゥルース」。勇敢で自己犠牲の精神にあふれる「キャプテン」。死の接吻を振りまく「リトル・エンジェル」。奇怪な者たち、善良な者たち、怖ろしい者たち……数多のデーモンが地に満ちた。

主人公の少年デル・ピアースは、悪戯好きのデーモン「ヘリオン」に取り憑かれてしまう。両親と精神科医の助けを得て、一度は悪魔退治に成功するものの、数年後の交通事故でデルの頭に眠っていた「ヘリオン」が目を覚ました。

「ヘリオン」からの解放を願うデルの旅は、かつてフィリップ・K・ディックに取り憑いていたデーモン「ヴァリス」、人々の不純な感情をかきたてる尼僧マザー・マリエット、そしてデーモン絶滅を図る秘密組織「ヒューマン・リーグ」へとつながっていく。実はデルこそが、憑依現象すべての鍵を握っているようなのだが……

うん? デビルマンですか、これは? ワイルド・カードとかの影響かも知れないけど。