The New Yorker の短編小説を読もう

うぉぅ、なんてこったい。
しばらくチェックをさぼってたら、The New Yorkerに読まなきゃいけない短編がいっぱい掲載されてるじゃないの。

3月2日号
A. M. Homes: “Brother on Sunday.”
2月23日号
Italo Calvino: “The Daughters of the Moon.”
2月9日号
Steven Millhauser: “The Invasion from Outer Space.
2月2日号
George Saunders: “Al Roosten.”

特に注目はカルヴィーノ。冒頭いきなりQfwfqなる文字列が登場してる…… ってことは、これ『レ・コスミコミケ』や『柔らかい月』でお馴染み、宇宙的ホラ話で有名なあのQfwfqシリーズの未訳短編ってこと!? こんなの残ってたなんて聞いてないよ。

御存知の方には何を今更でしょうが一応説明しておきますと、The New Yorkerという洋雑誌には毎号一篇づつ短編が掲載されるのが決まりでして、作家にとっては最高級の栄誉の一つと考えられています。古くはジェイムス・サーバーやジョン・チーバーやジョン・アップダイクなどが活躍し、都会的でお洒落な短編のセレクションには定評がありました。最近でもGeorge SaundersやKevin Brockmeierなど、この雑誌に短編が掲載されたことがきっかけで一気に知名度があがった作家が大勢います。Haruki Murakamiの短編もひと頃は頻繁に掲載されていましたね。

私も高校生の頃は「ニューヨーカー」の短編読みたさに、毎週洋書屋に買いにいったもんですが、今は便利な世の中で、インターネットで無料で読めちゃいます。

こちらのページ
http://www.newyorker.com/fiction/
に、過去1年分くらいのリンクが張ってありますので、気に入った作家の作品を読んでみられては。現代小説の最先端を捉えるにはうってつけだし、英語の勉強にもなりますよん。