ベスト・オブ・全米図書賞

ブッカー賞が40周年を記念して「ベスト・オブ・ブッカー賞」を選んだのに倣って、全米図書賞(National Book Award)も60周年を記念して、「The Best of the National Book Awards Fiction」を選ぶことになりました。

1950年の設立から2008年までに選ばれたのは77冊。特設ブログを設けて、これから9月にかけて一日一冊づつ紹介していくそうです。ラルフ・エリスン、ソール・ベロウ、フィリップ・ロスフラナリー・オコナー、ユードラ・ウェルティ……と戦後のアメリカ文学を代表する作家たちが続々と登場することでしょう。

協会の選定した作家たちが一人三冊選んで投票を行い、上位6冊が9月21日に発表されます。最終選考は何とインターネットによる一般投票! 一つのメールアドレスから一度投票できるということなので、日本にいる我々も投票できるかも知れません。投票した人の中から2名に限り、授賞式への招待状がもらえるそうです。

予想しときましょっか。
実を言うと、全米図書賞って芥川・直木賞並みにハズしてることが多くて、人気作家の代表作なんかはあまり受賞してないんですよねぇ。個人的趣味としてはピンチョンの『重力の虹』と言いたいところですが、読み終えた人があまりいないから無理でしょう。アップダイクも作品がなぁ……。

◎ラルフ・エリスン『見えない人間』
ウィリアム・スタイロンソフィーの選択
コーマック・マッカーシー『すべての美しい馬』
ジョン・アーヴィングガープの世界

あたりでどうでしょう。ソール・ベロウって手もありですが、現在の人気がよくわかりません。