The Best Kids' Books Ever

欧米では夏のバカンスは読書のシーズンということになっていて、新聞の読書欄や雑誌などで「この夏のオススメ本」的なリストが発表されるのが恒例になっています。

先日、New York Times のコラムニストNichlas Kristofが、この夏子供たちに読ませたい本のリストを発表していました。

http://www.nytimes.com/2009/07/05/opinion/05kristof.html/?_r=1&ref=books

The Best Kids' Books Ever

1. "Charlotte's Web" by E.B.White
(『シャーロットのおくりもの』)
2. The Hardy Boys series by Franklin W. Dixon
(少年探偵ハーディー・ボーイズ シリーズ)
3. "Wind in the Willows"by Kenneth Grahame
(『たのしい川べ』)
4. The Freddy the Pig series by Walter R. Brooks
(『ぶたのフレディ名探偵』他)
5. The Alex Rider series
(女王陛下の少年スパイ!アレックス シリーズ)
6. The Harry Potter series
ハリー・ポッター シリーズ)
7. "Gentle Ben" by Walt Morey
(TVドラマ化されたものが「クマとマーク少年」のタイトルで放送されている)
8. "Anne of Green Gables"
(『赤毛のアン』)
9. "The Dog Who Wouldn't Be" by Farley Mowat
(『犬になりたくなかった犬』)
10. "Little Lord Fauntleroy" by Frances Hodgson Burnett
(『小公子)
11. "On to Oregon" by Honore Morrow
(『西部へのすばらしい旅』のこと?)
12. "The Prince and the Pauper" by Oscar Wilde
(『王子と乞食』)
13. "Lad, a Dog" by Albert Terhune
(『名犬ラッド』)

どうですか?
アメリカやカナダの自然を舞台にした作品が多く、日本では殆ど知られていなかったり、現在では入手困難な作品がかなり含まれていますね。我々の考える児童文学ベストとは、かなり違ってるような気がします。

この記事には、著者のブログへのリンクが張られていて、こちらの方には彼の子供たちが推薦する本が挙げられています。

The Series of Unfortunate Events books
"Wild Country"
The Jim Kjelgaard outdoor books
The Bartimaeus Trilogy
Eragon series
Ranger's Apprentice series
The Famous Five
"Tree Grows in Brooklyn"
Twilight series
"Kira Kira"
The Roger Lancelyn Green versions of King Arthur and Robin Hood

凄いのはこれからで、このブログの記事に寄せられた読者コメントの数が2789件なんですよ。みんな「この本はどう?」と自分のオススメの児童文学を挙げてるんですが、この関心の高さには驚きを乗り越えて羨望を感じずにはいられません。日本だと絶対こんなこと起こらないでしょうから。