これから読む本 --- Cherie Priestの"Boneshaker"

Boneshaker (Sci Fi Essential Books)

Boneshaker (Sci Fi Essential Books)

1Q84』も無事読み終わったので、そろそろ英語の小説に復帰。ミエヴィル、バチガルピと並んで今年のヒューゴ賞ネビュラー賞両長編部門にノミネートされているシェリー・プリーストの『ボーンシェイカー』です。

背表紙のあらすじはこんな感じ(あくまで超訳です)。

南北戦争が始まって間もなく、凍てついたクロンダイクの地に黄金が発見されたとの噂が駆け抜け、人々はアラスカの地に殺到した。危惧を覚えたロシア側の資金提供を受け、発明家レヴィティクス・ブルーはアラスカの氷土をものともせずに採掘可能な驚くべき装置を造りあげる。こうして、ブルー博士の驚嘆すべきボーンシェイキング・ドリル・エンジン、通称ボーンシェイカーが誕生した。
しかし最初のテスト走行で暴走したボーンシェイカーは、シアトルの町に甚大な被害を与えてしまう。しかも地下に眠っていたガスが地上に漏れだし、吸い込んだ者をゾンビに変えてしまうことが判明。人々は破壊された地域の周囲にぐるりと壁をめぐらし、かろうじて被害の拡大を食い止めたのだった。
惨劇から16年、ブルー博士の息子エゼキエルは家族の汚名を晴らすべく壁の下をくぐり、禁断の地へと足を踏み入れる。そこは餓えたゾンビが跋扈し、空賊団、犯罪組織の大物、重武装した逃亡者らがひしめく危険きわまりない都市と化していた。一人息子を生きて連れ戻すため、母親のブライアもまたシアトルに乗り込んでいくのだった。

1880年のシアトルを舞台にしたスティームパンク冒険小説で、今はやりのゾンビや海賊(空賊)まで登場するサービス満点の趣向。「ジュール・ヴェルヌジョージ・ロメロが協力してアメリカ史を書き換えたような……」という推薦文に胸が躍らされます。