エルロイの新刊が9月に発売されるというのに
うわぁ、気づかなんだ。ジェームズ・エルロイ(James Ellroy)の新刊が9月に出るではないの。
タイトルは"Blood's a Rover"。『アメリカン・タブロイド(American Tabloid)』『アメリカン・デス・トリップ(The Cold Six Thousand)』につづく<アンダーワールドUSA>三部作の最終巻。
前作が1968年のキング牧師とロバート・ケネディの暗殺で終わったわけですが、最終巻が扱うのは1968年から1972年まで。事前情報によると、ハワード・ヒューズが再登場してくる他、フーバーFBI長官、黒人武装組織へのFBIの潜入捜査、ドミニカ共和国におけるマフィアの活動、ハイチでのヴードゥー熱などが主要なプロットになっているとのこと。
年代的にウォーターゲート事件をクライマックスに持ってくるものと予想してたんですけど、その直前で終わらせるようです。エルロイのインタビューによると、ウォーターゲート事件は退屈で興味がないんだそうで、ちょっと残念。
しかしアレですね、今アマゾンで調べて驚いたんですが、エルロイの本はほとんど品切状態ですね。主要作品としては、『ブラック・ダリア』と『アメリカン・デス・トリップ』しか残ってない有様。くだらない本は本屋にあふれかえってるのに……。