イギリスのダートマスではカラスの代わりにカモメがゴミをつつきに来るらしい

Our Tragic Universe

Our Tragic Universe

"Our Tragic Universe"はディティールは面白いんだけど、前作"The End of Mr.Y"に比べればプロットが弱くて退屈と言えば退屈。前作はサスペンス的要素がしっかりとあったので、先へ先へと読み進める力があったけれども、今作は何事もうまくいかない中年女性作家の日常と交友関係が延々と語られるだけなのだ。もちろんこの作家のことだから普通の話で済む訳はなくて、主人公は子供の頃に妖精を見ていたり、隣家はポルターガイストに悩まされていたり、我々は世界の終わりに訪れるオメガ・ポイントで無限にシュミレートされているだけの存在かも知れないのだけれど。