『螺旋』の帯がすごい!

螺旋

螺旋

本屋で見かけて思わず買ってしまいました。
サンティアーゴ・パハーレスという聞いたこともないスペインの作家の小説なのですが、とにかく帯の惹句が素晴らしい。


絶妙な語り口
緻密なプロット
感動のラスト

大ベストセラー小説『螺旋』の作者トマス・マウドは、本名はもちろん住んでいる場所すら誰にも明かさない《謎》の作家。「なんとしても彼を見つけ出せ!」出版社社長に命じられた編集者ダビッドは、その作家がいるとされる村に向かう。一方、麻薬依存症の青年フランは、盗んだバッグに偶然入っていた『螺旋』をふと読み始めるのだが……。いったいトマス・マウドとは何者なのか?2つのストーリーが交錯する時、衝撃の事実が明らかになる!驚異のストーリーテラーが放つ、一気読み必至の長編小説。

おまけに、古川日出男さんの推薦文付きですよ。


ボリュームたっぷりのこの迷宮の調理法は、軽やかさだ。脱出への手がかりは無数、スラップスティック・コメディさながらの愉快さにあふれていて、しかも優しさがある。で、それが迷宮なのか?否、これが「物語」だよ。

しかも翻訳が、数々のラテンアメリカ文学の傑作を翻訳紹介してこられた木村榮一さんですからね。買うしかありません。

[追記:感想はこちら
http://d.hatena.ne.jp/quadrillepad/20100321/1269151503]