文春のベスト10出ました

年末恒例『週刊文春』の「2009ミステリーベスト10」が発表されています。

国内ベスト3は
1位 東野圭吾『新参者』
2位 柳広司 『ダブル・ジョーカー』
3位 北村薫 『鷺と雪』

海外ベスト3は
1位 スティーグ・ラーソン『ミレニアム1〜3』
2位 ドン・ウィンズロウ『犬の力』
3位 ジェフリー・ディーヴァー『ソウル・コレクター』

といった結果。国内の方はわかりませんが、海外はまぁ予想通り。トム・ロブ・スミス『グラーグ57』、マイケル・シェイボンユダヤ警官同盟』、ジョン・ハート『川は静かに流れ』など注目の作品がベスト10に顔を見せています。

洋書屋としては、ミレニアムがベスト1なのは有難いです。1巻2巻はうちでもよく売れていますが、3巻目がまだハードカバーなのがもどかしい。そういや第2巻のエクスポート版はなかなか再版されませんでこれまた困ったもの。ドン・ウィンズロウはBフォーマット版しかなくてちょっと高値。ネイティヴ客にはあまり売れそうもないので日本人客狙いかも。ジェフリー・ディーヴァーの翻訳タイトルはいつもカタカナなんだけど、原題とはまるで違っていて本屋泣かせだったりします。今回の『ソウル・コレクター』の原題も"The Broken Window"。トム・ロブ・スミスの邦題は前作『チャイルド44』にあやかったものでしょうが、原題は"The Secret Speech"でまったく別物。こちらもまだハードカバーなので商売にはなりません。

10日に発売される『このミステリーがすごい!2010』では、ミレニアム三部作は一冊づつ別の作品としてカウントされるということなので、ベスト10のうち三冊をミレニアムが占めるという結果になるかも知れません。