"Original of Laura"届きました

The Original of Laura

The Original of Laura

ナボコフの遺作"Original of Laura"が届いちゃいました。
アメリカでは厳しい販売制限(embargoってやつね)があるようで、正式な発売日である11月17日まで発送されないと聞いてたんですが、日本のAmazonはあまり気にしてないんですかね。

カードに書かれていた原稿を忠実に再現すべく、すべてのページは情報カード(京大式カードみたいなもの)と同じ厚紙に印刷されており、カードの部分はミシン目に沿って切り離せるようになっています。とはいえ、35ドルもする豪華な本をわざわざ傷物にする人はいないでしょう。

英米各紙ですでに本書の書評が出ていますが、ニューヨーク・タイムズのミチコ・カクタニはじめ、すこぶる評判が悪いです。こんな未完成の断片をネタに、話題づくりで盛りあげて金儲けをたくらむとはけしからんということなんですが、ナボコフ・ファンとしては「勝手に言うとけ」って感じですね。こういう本は一部の好事家が楽しむためにあるわけで、常識的な良し悪しで判断されても、どうもねぇ……。

[追記]
そうそう、この格好いい装丁はチップ・キッドでした。
[追記2]
なんとナボコフ自筆のオリジナルのインデックス・カードがオークションにかけられるようです。ほんとに金儲けだったのかな???