"The Manual of Detection" by Jedediah Berry

The Manual of Detection

The Manual of Detection

あ、これ面白そう。

Jedediah Berryのデビュー作は、名前のない都市を舞台にしたカフカ/オースター風のフィクション。

ピンカートンを思わせる巨大な私立探偵社で下級事務員を務めていたチャールズ・アンウィンは、失踪した名探偵を探しだすべく、突然探偵に昇格されてしまう。

何週間も雨が降りやまず、街中から目覚まし時計が姿を消し、人々は夢遊病になって夜の街を彷徨う。そんな中、チャールズを探偵に昇格させた当の本人が、死体となって発見される。一体この街で何が起こっているのか?

不可解な断片が次第に絵を描きはじめ、名探偵トラヴィスの偉大な業績の一部が、捏造だったことが明らかになる。トラヴィスの事件を詳細な記録に残すことが仕事だったアンウィンにとって信じ難いことに、名探偵は常に正しい解決にたどりついたわけではなかったのだ……。

ハードボイルドをベースにしたアンチ・ミステリ風ファンタジーなんでしょうかね。こういうのはいくら読んでも飽きません。ハードカバーだけど、どうしよっか。