"The Minutes of the Lazarus Club" by Tony Pollard

こいつはちょっと面白そうな歴史ミステリー。今年8月にイギリスで出た新刊です。

舞台は1857年のロンドン。
才能ある若き外科医ジョージ・フィリップは、Lazarus Clubという秘密の会合に招待される。参加者は巨大蒸気船の設計で高名な技師ブルネル、進化論のダーウィン、コンピュータの先駆者バベッジ、そして後にロンドン下水網で名を馳せるバザルゲットの4人。まさに時代を代表する偉大な頭脳集団! あまりに時代に先駆けた彼らの会話は、公にするには危険すぎるものだった。
一方、その頃テムズ川では、内臓を抜かれた死体が次々と発見されていた。新型秘密兵器の開発、不穏な動きを見せる他国の諜報員、迫りくる伝染病蔓延の恐怖……。連続殺人犯の汚名を着せられたフィリップは必死の逃亡のなか、事件の真相に迫る。


ってな具合。ペンギンブックスのサイトで出だしのところが読めますが、ヴィクトリア朝ロンドンの雰囲気はばっちりでしたね。クラブの参加者も実に興味深い人物ばかりで、個人的には大いに買い。サスペンスとしてのプロットの部分が弱いという指摘もあるけど、読んでみて損はないでしょう。注文!