『アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない』

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)

アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない (Bunshun Paperbacks)

内容の殆どは、町山さんのブログと、「ストリーム」のポッドキャスト放送と、週刊現代その他のコラムで読んだことがあるので、特に驚くようなことはないのだけれど、まとめて読むと改めてアメリカはひどい国だなぁと実感する。というか、ブッシュが大統領になってからの8年で、取り返しがつかないくらいにひどくなってしまったのか。長すぎた任期の最後になって、自分が何をしでかしたのかまざまざと突きつけられるハメになったのは因果応報というべきか。しかし、本当にツケを払わされてるのは世界なのだから、たまったもんじゃない。とにかくこれだけ情報がつまって1000円は超お買い得なので、お買い得の一冊です。

最近『ルポ 貧困大国アメリカ』という岩波新書の本を読んだんだけど、あの国で病気はするもんじゃないなと思いましたね。なんせ盲腸で一日入院するだけで100万円もかかっちゃう。お産なんかしようもんなら数百万円はあっという間。だから入院もせずに、お産したその日に退院する人が大勢いる。それでも何十万という出費は、ワーキング・プアの身には到底担いきれない負担だから、病気や出産をきっかけに、中産階級から貧困層へと転落するひとたちが無数にいるそうな。

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)

ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)