2010年ヒューゴー賞発表!!

2010 Hugo Awards の受賞者が発表になりました。

http://www.locusmag.com/News/2010/09/2010-hugo-awards-winners/

主要な賞は以下の通りです。詳しくは上のローカスのページをご覧ください。

Best Novel (tie)

* The City & The City, China Miéville (Del Rey; Macmillan UK)
* The Windup Girl, Paolo Bacigalupi (Night Shade)

Best Novella

* “Palimpsest”, Charles Stross (Wireless)

Best Novelette

* “The Island”, Peter Watts (The New Space Opera 2)

Best Short Story

* “Bridesicle”, Will McIntosh (Asimov’s 1/09)

今年は何と言っても長編部門のタイ受賞に注目。これは1966年、1993年に続く3度目のことだそうです。
ヒューゴー賞の集計方法は複雑で説明しづらいのですが、最終的に残った2作に対して1000票程度の決選投票が行われたはずで、その結果が同票だったというのは凄いことです。山岸真さんの御指摘により修正。「決戦投票をする」というのは間違いで、「最後に2作が同票で残った」というぐらいで誤魔化しておきます。実際の票集計の推移は数日中に発表されると思うので、わかったらまたご報告します。ヒューゴー賞の集計は本当にややこしくて、知りたい方はこちらのサイト(http://www.jmuk.org/diary/index.php/2009/10/03/hugo-awards-voting/)をご参照ください。)
ミエヴィルという実力者が日本でもようやく受け入れられつつあるこの時期に、バチガルピという十年に一人の新人と共にこの賞を受賞したということは、今後長く記憶に残ることでしょう。

ノヴェラ部門のストロスは大方の予想通り。
ノヴェレット部門を受賞したピーター・ワッツは今年アメリカでひどい目に会いましたから、今回の受賞はほんとによかったです。
一時期、ごく一部のTwitterで話題を集めたKij JohnsonのSparは短編賞を取れませんでしたが、まぁ仕方ないですね。

今年はTwitterのおかげでリアルタイムで受賞式の様子がわかってとても楽しかったです。はやぶさの帰還につづいて、今回も大活躍だった@Wishigameさんには大変感謝しています。