ナボコフの遺作"The Original of Laura"の出版予定

ウラジーミル・ナボコフの遺作"The Original of Laura"が、Penguin Classicsから出版される運びとなりました。今年の11月3日にハードカバーで25ポンドで発売予定。

1977年に亡くなる間際、ナボコフは息子のドミトリに、インデックスカードに未完の形で残された小説を破棄するように指示。ナボコフの翻訳家としても知られるドミトリ氏は、破棄する決断をくだせぬまま数十年間保管しつづけてきましたが、昨年ようやく公表することを決めたのでした。

ペンギン社は、ナボコフ手書きの文字が書かれた138枚のカードをそのまま再現。裏面に活字に起こしたものを印刷するようです。

幼い頃に愛した少女との思い出が忘れられず、大人の女性との付き合いに満足できない男の話ということで、MaryやLolitaのテーマの延長線上にあることが伺えます。

Penguin Classicsでは、ナボコフの全作品を11月から再版するということですが、これは黒背で出るってことでしょうかね。これまでPenguin Twentieth-Century Classicsで出ていたタイトルに加えて、ナボコフの詩集や、ヴェラ夫人との書簡集も発売されるということで、楽しみでたまりません。